ハンガリー中央統計局(KSH)が9日発表した4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.9%増となり、上げ幅は前月から0.2ポイント拡大した。インフレ率の上昇は3カ月連続で、2012年12月(5%)以来の高い水準となった。
品目別にみると、自動車燃料を含む「その他の製品」が前月(2.8%)から1.3ポイント増の4.1%、「アルコール飲料・たばこ」が同0.5ポイント増の8.5%と上昇率の伸びが大きく、全体を強く押し上げた。「食品」(5.2%)と「サービス」(3%)も上げ幅が大きかった。「燃料・電力」(1.2%)、「耐久消費財」(0.7%)、「衣類・靴」(0.4%)は小幅な伸びにとどまった。
価格変動の激しい食品と燃料を除いた基礎インフレ率(季節調整済み)は3.8%で、前月からの変動はなかった。
同国のインフレ率は昨年10月の3.8%から今年1月に2.7%まで低下したものの、その後は再び上昇へと転じている。合計の上げ幅は1.2ポイントに上る。