ロシア自動車最大手のアフトワズは23日、ラーダブランドのクロスオーバーモデル「グランタ・クロス」の生産を開始したことを明らかにした。すでにディーラーへの納品も始まっており、この夏に販売を開始する予定だ。
アフトワズは昨年秋、ラーダの小型車「グランタ」のフェイスリフトモデルを市場に投入。低価格を武器にこれまでに8万5,000台超を販売した。5番目のバージョンとなる「グランタ・クロス」はステーションワゴンとしての設計をベースに、オフロードの走行性能を向上させている。
ラーダブランドの今年1-4月累計の国内販売台数は前年同期比4.4%増の11万4,679台で、4月末時点の市場シェアは21.1%だった。4月単月では3万2,316台で、このうち「グランタ」が1万2,652台で最も売れ筋のモデルとなっている。
アフトワズは仏ルノーとロシア国営複合企業ロステックの合弁会社アライアンス・ロステック・オートの子会社。ラーダブランドの「グランタ」、コンパクトモデル「ヴェスタ」、ミニバン「ラルグス」に加え、ルノー、日産、ダットサンの車種も生産する。昨年は56万台超を生産した。