トルコの5月インフレ率18.7%、2カ月連続で低下

トルコ統計局(TUIK)が3日発表した5月の消費者物価指数(CPI)の上昇幅は前年同月比で18.7%となり、前月(19.5%)から0.8ポイント縮小した。インフレ率の低下は2カ月連続で、2018年8月(17.9%)以来の低い水準となった。過去12カ月の平均上昇率は19.9%だった。

分野別にみると、「食品・非アルコール飲料」が28.4%(前月31.9%)、「運輸(自動車用燃料を含む)」は12.4%(同12.6%)、「住居費・公益料金」は14.7%(同15.3%)の上昇にとどまり、全体を押し下げた。上昇幅が大きかったのは「その他の商品・サービス」(26.8%)、「家具・家庭用品」(24.5%)、「娯楽・文化」(20.1%)、「宿泊・外食」(19.8%)、「医療」(19.4%)。上げ幅が小さかったのは「衣類・靴」(4.8%)と通信(9.9%)だった。

同国では昨年10月にインフレ率が25.2%まで上昇したことから、政府は自動車や家電製品、家具類を対象とする税軽減措置の延長・拡大を決定した。これを受けインフレ率は鈍化傾向にある。

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