電動キックボードの公道利用が可能に、6月15日に新規制施行

ドイツ連邦政府は22日、公道での電動キックボードの利用を可能にする新しい交通規制(eKFV)の施行を閣議決定した。17日にドイツ連邦参議院(上院に相当)が新規制案を条件付きで可決したことを受けたもの。新規制は、6月15日に施行される予定。

ドイツ連邦経済・エネルギー省(BMWi)がまとめた当初の規制案では、時速12キロメートル未満の電動キックボードであれば、12歳以上で使用でき、歩道も走行できるとしていたが、連邦参議院では年齢を14歳以上とし、歩道や歩行者ゾーンでの利用は認めず、自転車専用レーンを走行するよう変更した(自転車専用レーンがない場合は、車道を走行しても良い)。

新規制(eKFV)では、時速6~20キロメートルの電動キックボードの公道利用が可能になる。操作用またはつかまるためのハンドルバーがついており、ブレーキ、操舵機能、照明装置を装備していることなどが条件となる。利用者は、スクーターの運転免許は必要ないが、保険加入の義務があり、車両に保険プレートを張り付けなければならない。

ドイツ連邦経済・エネルギー省(BMWi)はバスなどの公共交通機関への電動キックボードの持ち込みを認めるよう交通事業者に推奨しているが、義務付けてはおらず、各交通事業者が決定することができる。

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