仏自動車大手のPSAグループは15日、新しい中古車ブランド「Spoticar」を立ち上げたと発表した。成長戦略「プッシュ・ツー・パス」の一環で、「DS」を除く既存の8ブランドを新ブランドに統一する。複数ブランドの一本化により、顧客とディーラーの双方が中古車の売買を簡便に行えるようにする狙いがある。まず仏国内で運営を開始し、年内に欧州11カ国に拡大する予定。
Spoticar独自のウェブサイトと専門のディーラー網で事業を展開する。顧客に対し、購入した中古車に不満足な場合の返金サービスのほか、1年間または1万5,000キロメートルまでの無料メンテナンス保証を付ける。
PSAグループの年間の中古車販売は現在80万台超で、2021年までに年100万台に引き上げる目標を掲げる。中古車販売部門のルシャントル副社長は「新ブランドを通じてストレスの無い購入体験を顧客に提供する」と述べた。