小糸製作所(東京都港区)は21日、ライダー(LiDAR)技術の開発会社である独ブリックフェルトと共同で、小型LiDARのヘッドランプへの搭載に関する研究開発で協力すると発表した。小型LiDARのサンプルを試作し、ヘッドランプに搭載する計画。
ブリックフェルトのLiDAR技術と小糸製作所の自動車照明技術を組み合わせ、LiDAR搭載ヘッドランプとして統合した製品を自動車メーカーに供給することが可能になる。このような製品は、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転システム向けに需要があると見込んでいる。
ブリックフェルトの3次元ソリッドステートLiDARは、シリコンMEMSミラーを採用したコンパクトな設計が特徴。小型なため、自動車照明内部への搭載が容易で、車両デザインに影響しない利点がある。
ブリックフェルトは2017年の設立で、ミュンヘンに本社を置く。自動運転やモノのインターネット(IoT)向けなどのLiDAR技術を開発している。