Mobility for a better world

独高級スポーツカーメーカーのポルシェがこのほど、ドイツのベルリンで開催されたデジタル会議「re:publica」(5月6~8日まで)で応募の開始を宣言したアイデアコンテスト。「未来の社会における持続可能な移動(モビリティ)のビジョン」をテーマにしたもので、技術、移動、持続可能性をつなぐアイデアを募集する。新興企業、学生、開発者などからの応募を期待している。年齢は18歳以上で、個人あるいはチームで応募することができる。

カテゴリーは、「人(People)」、「車(Wheels)」、「都市(Cities)」、「信頼(Trust)」の4つを設けた。プロジェクトの進行段階に関係なく応募できるとしている。

賞金は総額2万ユーロ(1カテゴリーにつき5,000ユーロ)。受賞者は賞金に加え、人工知能(AI)、ブロックチェーンに重点を置いた学習プログラムを受講できるほか、ポルシェ・デジタル・ラボとアクセラレーターAPXによる開発支援を受けることができる。

応募期限は2019年8月30日。受賞者は10月に発表する予定。

ポルシェのオリバー・ブルーム社長は今回のコンテストの開催に際し、「我々は、スポーツカーの未来形成に積極的に関わっていく。すなわち、当社の伝統や企業価値をイノベーション技術や新しい製品と持続可能な形で組み合わせていく」とコメントした。また、同社長は今後の方針について、「我々の目標は、環境、人、人々の生活空間にとってのスポーティーなモビリティを決定的に形作り、高級セグメントで最も持続可能なスポーツカーメーカーとなることだ」と語っている。

ポルシェ・デジタル・ラボは、ベルリンに拠点があり、ビッグ・データや機械学習、モノのインターネット(IoT)などデジタル技術分野の研究・開発に取り組んでいる。

同コンテストの開催には、ポルシェ・デジタル・ラボのほか、デジタル分野のパイオニア育成に重点を置く私立大学CODEベルリン、ポルシェとメディア大手のアクセル・シュプリンガーの合弁事業であるアクセラレーターAPX、メディアプラットフォームの「EDISON」が協力している。

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