ドイツのフラウンホーファー・ケイ酸塩研究所(ISC)の付属組織として8年前に発足し、資源確保などに取り組むプロジェクトグループ「マテリアルリサイクル・資源戦略」が独立した研究所となる。組織名は、フラウンホーファー・マテリアルリサイクル・資源戦略研究所(IWKS)で、4月8日から独立した組織体制で業務を実施している。正式な独立は、11月に開催予定の評議会を経て2020年1月1日からとなる。
IWKSでは現在、ヘッセン州ハーナウとバイエルン州アルツェナウの2拠点に約90人が勤務している。IWKSが取り組むテーマは、マテリアルフローマネジメント、都市鉱山、生物由来資源、磁性材料、エネルギー材料、リサイクル分析など。
拠点別では、アルツェナウでは、循環型社会における経済学、生態学を含むデジタル化、資源などを主なテーマとしていく。ハーナウでは、電池、燃料電池、軽量化、電気モーター、高性能エレクトロニクスなど、電動車のリサイクル材料のテーマを積極的に研究する方針を示している。