仏自動車大手PSAグループは4月30日、同日に英国で開催された「バーミンガム商用車見本市」で、大型バンのプジョー「ボクサー」とシトロエン「ジャンパー」の電気自動車(EV)モデルを公開した。両モデルはタイプ別に2つの航続距離(新欧州ドライビングサイクル:NEDC)を設定しており、225キロメートルが「L1」と「L2」、270キロメートルが「L3」、「L4」の各タイプとなる。イタリア中部アテッサにあるセベル工場で生産する。
PSAは欧州の小型商用車(LCV)市場で24.7%(2018年)のシェアを握る。将来的にLCVと乗用車の全モデルで電気駆動モデルをラインナップする計画だ。
同社は成長戦略「プッシュ・ツー・パス」に沿い、エントリーモデルの電動化を進めている。LCV部門のナーベブル上級副社長は「2つのEVバンの投入により、競争の激しいLCV市場で優位に立つことができる」と述べた。