IN-Campus(Innovations-Campus)

ドイツのインゴルシュタットにある旧石油精製所の再開発プロジェクト。独自動車大手のアウディとインゴルシュタット市による合弁会社IN-Campusが同跡地を再開発し、未来の技術に重点を置いたテクノロジーパークを建設する。すでに工事を開始しており、5月13日には、インゴルシュタット市のあるバイエルン州の州首相などが出席し、プロジェクト全体の公式の定礎式を行った。

「IN Campus」のINはイノベーションを意味する。同拠点をアウディだけでなく、研究者、新興企業、提携企業が集まるシンクタンクとする計画。

同キャンパスは、75ヘクタールの広大な面積を持つ。うち、60ヘクタールは工業団地として使用し、15ヘクタールは自然・景観用に再生する。アウディの本社工場に近いほか、自動運転やコネクテッドカーの実証試験を行うことができるテスト区間(デジタル・テストフィールド)が設けられている高速道路A9号線に直ぐにアクセスできる利点もある。

建設フェーズは合計で3段階あり、第1段階は2023年に終了する予定。第1段階では、衝突試験施設を伴う自動車安全センター、計算センター、エネルギーセンターなどを建設する計画。

また、3段階の建設計画とは別に、プロジェクトハウスの建設をすでに開始している。プロジェクトハウスは、4棟から成る複合施設(面積:4万2,000平方メートル)で、オフィスや作業場がある。2020年末からアウディや提携企業などから約1,400人がプロジェクトハウスで業務を開始できる予定。

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