ハンガリー中央統計局(KSH)が7日発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.9%増となり、前月から横ばいとなった。同数値は2012年12月(5%)以来の高い水準。インフレ率は先月まで3カ月連続で上昇し、上げ幅の合計は1.2ポイントに上っている。
品目別にみると、自動車燃料を含む「その他の製品」が前月(4.1%)から0.4ポイント減の3.7%となったものの、「アルコール飲料・たばこ」は同0.1ポイント増の8.6%、「食品」は0.4ポイント増の5.6%、「衣類・靴」は0.3ポイント増の0.7%に拡大した。サービス(3%)、「燃料・電力」(1.2%)、「耐久消費財」(0.7%)は前月から横ばいだった。
価格変動の激しい食品と燃料を除いた基礎インフレ率(季節調整済み)は4%で、前月から0.2ポイント上昇した。
同国のインフレ率は昨年10月の3.8%から今年1月に2.7%まで低下したものの、その後は再び上昇へと転じていた。