IONITY:東欧初のEV急速充電スタンド、ハンガリーで稼働

ハンガリーでこのほど、東欧で初めての電気自動車(EV)用急速充電スタンド(HPC)が試験運用を開始した。急速充電インフラの整備企業である独イオ二ティが手掛ける汎欧州HPC網構築プロジェクトの一環で、ハンガリーでガソリンスタンド事業を展開するオーストリア石油大手のOMVが戦略パートナーとして運用する。OMVはチェコとスロベニアでも同プロジェクトの提携先としてHPCの設置を計画している。

営業を開始したHPCは、最大出力が従来の75キロワットを大きく上回る350キロワットで、数年内の市場投入が予想される高出力EVモデルの利用を想定している。現行のEVモデルの場合、バッテリー容量の80%の充電時間は30~40分となる。

今回の設置場所は、ブダペストとオーストリアのウィーンを結ぶ高速道路M1号線沿いのバーボルナで、国内北西端のジェール近くに位置する。充電料金は時間や充電量に関係なく1回あたり8ユーロ相当としている。

イオニティは2017年、BMW、ダイムラー、フォード、フォルクスワーゲン(VW)グループ(アウディ、ポルシェを含む)の4社合弁として設立された。2020年末までに欧州の400カ所にHPCを設置する計画だ。OMVは昨年10月、オーストリアにおける提携先としてHPCの運営を開始した。

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