英スーパー大手のモリソンズは13日、米アマゾン・ドット・コムとの提携を強化し、即日配送の対象地域を拡大すると発表した。ロンドンなど4都市で展開している即日配送のエリアを広げ、年内にリバプールなど5都市でサービスを開始する。
モリソンズは2016年にアマゾンと提携関係を結び、食料品などの即日配送を開始した。プライム会員向けのサービスで、追加料金を払えば1時間以内の配達も可能。現在はロンドンの一部とマンチェスター、バーミンガム、リーズで展開している。
モリソンズが新たに即日配送を開始するのはリバプール、グラスゴー、ニューカッスル、シェフィールド、ポーツマスの5都市。将来的にさらに多くの都市に対象地域を拡大する。デビッド・ボッツ最高経営責任者(CEO)は「利便性の高いモリソンズの店舗と人気の高いアマゾンのサービスは利用的な組み合わせで、英全土で迅速な即日配送が可能になる」と述べた。
モリソンズはテスコ、セインズベリー、米ウォルマート傘下のアズダに次ぐ業界4位。ディスカウントストアやネット通販との競争が激化する中、アマゾンとの提携強化によりシェア拡大を図る。