Casino:仏カジノ、ブラジル家電量販最大手から出資引き揚げ

仏小売大手カジノは12日、保有するブラジル家電量販最大手ビア・バレージョの全株式を売却すると発表した。財務強化に向けた資産売却の一環で、取引額は5億ユーロを超える。

ビア・バレージョはカジノ参加のブラジル小売り最大手グルーポ・ポン・デ・アスーカル(GPA)の子会社。カジノはGPAを通じて保有するビア・バレージョの株式36%をブラジルの実業家で、同株式の25.2%を保有するマイケル・クライン氏に売却する。1株当たりの売却額は4.75レアル。

カジノは経営環境が価格競争の激化、アマゾンなどネット通販の台頭で悪化しているため、債務圧縮、財務改善に向けて資産売却を進めており、4月に国内の32店舗を米投資ファンドのアポロ・グローバル・マネジメントに売却することで合意したばかり。親会社のラリーを含む系列会社が5月下旬に民事再生手続き申請を迫られた中で、追加の資産売却を決めた。

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