化学大手の独BASFは6月27日、組織再編計画を発表した。昨秋に打ち出したコスト削減計画の一環で、顧客に直接関係する各地の子会社やサービスユニットの権限を強化する一方で本社機能を縮小し、事業プロセスを簡素化して収益力を高める。これに伴い全世界の従業員(12万2,000人)の5%に当たる6,000人を2021年末までに削減する。
同社は昨年11月、生産効率の引き上げとコスト削減、組織再編、中国事業の強化を通して2019~21年の3年間に営業利益(EBITDA)を20億ユーロ拡大する方針を発表した。今回打ち出した組織再編ではコストを3億ユーロ圧縮する。
どの分野で従業員を何人、削減するかは公表していないものの、本社機能を戦略、財務、法務、人事、コミュニケーションなどの分野に絞り込み、これらの分野の従業員数を1,000人未満へと減らすことを明らかにした。来年1月1日から新体制への移行を開始する。