DB:ドイツ鉄道―車両の重要交換部品を3D製造―

ドイツ鉄道(DB、ベルリン)は10日、車軸用軸受カバーの交換部品を3Dプリンターで作製したと発表した。車両の走行で重要な役割を果たす重量部品を同社が3D製造したのは初めて。同技術の投入を今後、一段と拡大していき、修理時間を大幅に短縮する意向だ。

同社によると、車軸用軸受カバーの交換部品作製を鋳造会社に委託すると、納入に最大2年を要することが珍しくない。3Dプリンターを活用できれば、こうした時間のロスが省けることから、DBは大きな期待をかけている。今回の車軸用軸受カバーはベルリンのスタートアップ企業ゲファーテック(GEFERTEC)の製品を用いて作製した。

DBが3Dプリンターを初めて使用したのは2015年。当時は高速鉄道ICE用のコートフックを製造するにとどまっていた。現在は120種類以上の交換部品を製造。これまでの製造総数は7,000個を超えた。今後は21年までに約1万種類の交換部品を3D製造できるようにする目標だ。

サプライヤーにも3Dプリンターの活用を促していく。

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