ギリシャ・ブルガリア連絡パイプライン(ICGB)の開発会社は22日、ギリシャ当局の許可がそろったと発表した。近く、同国区間の工事に着手する見通しだ。
ICGBはギリシャのコモティニ地方とブルガリアのスタラ・ザゴラ地方の送ガスシステムを接続するもので、投資額は2億2,000万ユーロに上る。総延長は182キロメートル。年30億立方メートルをギリシャからブルガリアに輸送する予定だ。需要の大きさや隣接するパイプラインの輸送能力に応じ、送ガス量を年50億立方メートルへ引き上げるほか、ブルガリアからギリシャへの輸送も可能にすることを視野に入れている。
ICGBにはブルガリア国営エネルギー会社BEHと、ギリシャDEPA・伊エディソンの合弁会社IGIポセイドンが50%ずつ出資している。