チェコの鉄鋼最大手、生産量削減へ

英鉄鋼大手リバティー・スティールは先ごろ、チェコのオストラバ工場の生産量を一時的に20%削減することを明らかにした。原材料費やCO2排出権の高騰、欧州連合(EU)域外国からの輸入増などが理由。今回の措置に伴う雇用削減は行わない見通し。

オストラバ工場の年産能力は360万トン。しかし直近は220万トンにとどまっていた。同社のパティル最高経営責任者(CEO)は、EU域外国の企業はCO2排出量を制限されていないことからコスト面で不利になっていると述べた。

リバティー・スティールは7月1日付で鉄鋼世界最大手アルセロールミタル(ルクセンブルク)からオストラバ工場など欧州各地の拠点を7億4,000万ユーロで買収していた。同工場の2017年の純利益は32億コルナ(1億2,490万ユーロ)だった。(1CZK=4.72JPY)

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