ロシア中銀が追加利下げ、政策金利7.25%に

ロシア中央銀行は26日、主要政策金利の7日物入札レポ金利を7.5%から0.25ポイント引き下げ、7.25%とすることを決めた。利下げは2カ月連続。物価と景気を下支えするため追加利下げに踏み切った。29日付で新金利を適用する。

同国のインフレ率は5月が5.1%、6月が4.7%と縮小傾向にあり、中銀目標の4%に近づいてきている。一方、今年1~3月期の国内総生産(GDP)伸び率は0.5%にとどまり、前期から2.2ポイント縮小した。

中銀は今年の成長率予測について、従来の1.2~1.7%増から1~1.5%増に下方修正した。インフレ率は今年末に4.2~4.7%まで低下し、その後は4%近くで推移するとみている。

中銀は声明で、今後も物価と景気の動向をにらみながら金利を決定するとした上で、今後さらに1回利下げを行うとともに、2020年前半までにインフレ期待の抑制と経済振興を両立させる「中立的」な金融政策に移行する可能性を示した。

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