ハンガリーのメディア・通信会社エシュト・メディアが、IT大手デルタ・システムズの全株式を286億フォリント(8,800万ユーロ)で取得する。買収額の多くを自社株譲渡の形で支払うため、取引完了後はデルタ・システムズの親会社デルタ・ホールディングがエシュト・メディアの過半数株式を握ることになる。
買収額のうち、262億5,000万フォリントは株式譲渡の形をとる。エシュト・メディアは、新株1,250万株を発行してデルタ・ホールディングに譲渡する。これにより、デルタ・ホールディングはエシュト・メディアの経営権を握る。
残る23億5,000万フォリントはエシュト・メディアの少数株主であるグロブ・テルムからの融資でまかなう。
デルタ・システムズはハンガリー有数のIT企業で、年商規模は160億フォリント。親会社デルタ・ホールディングの売上高のおよそ半分を占める。
一方のエシュト・メディアは昨年の売上高が48億フォリントに過ぎない。
エシュト・メディアの主な事業はプリントメディア、屋内広告、オンラインメディア、音楽・ビデオダウンロード、ラジオなどのメディア事業と、インターネット・サービス、通話サービスなどの電気通信事業だ。(1HUF=0.37JPY)