独風力エネルギー全国連盟(BWE)などが25日発表した陸上風力発電の上半期(1~6月)の国内新設容量は前年同期の1,626メガワット(MW)から287MWへと82%減少し、再生可能エネルギーの助成法(EEG)が導入された2000年以降の最低を記録した。認可手続きの遅れや風力風車に対する建設反対運動が響いた格好。BWEはドイツの二酸化炭素(CO2)排出削減目標を達成するためには陸上風力発電を年4,700MWのスピードで増やしていく必要があるとして、政府に早急な対応を促した。
風力タービンの新設数は83%減の86基で、1基当たりの発電容量は3%増の3,337キロワット(kW)へと拡大した。ローター直径は平均122メートル(前年同期119メートル)、ハブの高さは同133メートル(同137メートル)だった。
新設容量287MWのうちリパワリングは41MWを占めた。同期に撤去された風力発電容量(56MW)を除いた純ベースの新設容量は231MWで、6月末時点の国内発電容量は5万3,161MW(前年同期5万2,282MW)だった。
BWEは今年の新設発電容量を年初予測の2,000MW弱から約1,500MWへと大幅に下方修正した。さらなる引き下げの可能性を排除していない。
14~17年の実績は平均4,600MWに上っていた。昨年はこれが2,402MWへと激減したが、今年は一段と減るのが避けられない状況だ。