Osram:オスラム―4-6月期赤字転落―

照明大手の独オスラム(ミュンヘン)が7月31日発表した2019年4-6月期(第3四半期)決算の税引き後損益は3,500万ユーロの赤字となり、前年同期の黒字(4,200万ユーロ)から大幅に悪化した。自動車市場の低迷や組織再編費用の計上が響いた格好だ。

本業のもうけを示す営業利益(EBITDAベース、調整済み)は58%減の5,800万ユーロへと落ち込んだ。売上高は9.2%減の8億5,000万ユーロで、売上高営業利益率は前年同期の14.7%から6.8%へと下落した。

EBITDA(同)は3部門すべてで悪化しており、自動車向け部門は55.1%減の2,200万ユーロ、光半導体部門は39.0%減の6,100万ユーロへと後退。デジタル部門は500万ユーロの黒字から700万ユーロの赤字へと転落した。

オスラムに対しては現在、米投資会社ベイン・キャピタルとカーライル・グループが共同で株式公開買い付け(TOB)を進めているほか、センサー製造の墺AMSが買収に意欲を示している。経営陣は今回、両投資会社によるTOBへの支持を改めて表明した。

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