軸受け大手の独シェフラー(ヘアツォーゲンアウラハ)は6日の決算発表で、工場休業を実施する意向を表明した。自動車業界からの需要が落ち込んでいるためで、従業員には労働時間口座の取り崩しや有給休暇の取得を促す。従業員の収入減につながる操業短縮と整理解雇は回避する意向だ。
2019年上半期(1~6月)の売上高は72億2,600万ユーロとなり、為替変動の影響を除いた実質で前年同期を0.8%下回った。自動車向け事業の不振が響いた格好。営業利益(EBIT、特別項目を除く)は30.0%減の5億5,600万ユーロと大きく落ち込んでおり、売上高営業利益率は前年同期の11.0%から7.7%へと下落した。
19年12月通期は売上高営業利益率で「7~8%」を見込む。当初は「8~9%」を予想していたが、市場環境の悪化を受けて7月下旬に下方修正した。