独コメルツ銀行(フランクフルト)が7日発表した2019年第2四半期(4~6月)決算の営業利益は前年同期比25.5%減の2億9,800万ユーロと大きく落ち込んだ。顧客の債務不履行が増加したことを受けて貸倒引当金を大幅に積み増したことが響いた。マルティン・チールケ頭取は経済の急速な冷え込みと通商摩擦を指摘。19年12月期の純利益がやや増加するとした業績見通しの実現は容易でないとの見方を示した。
純利益は0.3%減の2億7,100万ユーロと減少幅が小さかった。税負担が前年同期の9,400万ユーロから2,000万ユーロへと大幅に減ったことが大きい。
6月末時点の狭義の中核自己資本比率(CET1比率)は12.9%で、前年同日の13.0%からやや低下した。3月末(12.7%)からは0.2ポイント上昇している。