化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は7日、精密農業分野の米企業オンテラ(Ontera)と研究開発協業すると発表した。作物病害の発生を早期発見し、農家が適切な対策を取れるようする狙い。
オンテラは病害が目で確認できるよりも前の段階で作物の異変を捉え、診断を下す分子診断プラットホームを開発している。同プラットホームではシリコンナノポア(微細な穴を明けたシリコン)ベースのセンサーを用いて核酸とタンパク質、分子を測定する。分析に要する時間は20分未満と短く、農家は病害被害が出る前に対策を打つことができる。
オンテラはBASFと協業することで携帯可能な測定機器を開発する意向だ。