ハンガリー製薬大手リヒター・ゲデオンは8日、提携先の田辺三菱製薬がシンガポールとタイで統合失調症治療剤「カリプラジン」の製造販売承認を取得したと発表した。リヒターと田辺三菱製薬は、リヒターの供給するカリプラジンを田辺三菱が両国で販売する契約を結んでいる。リヒターは承認手続きに関連するマイルストーンのほか、売上高に基づくロイヤリティを受け取る。
カリプラジンは米国のほか、フランス、英国、スペインを除く西欧諸国で市場投入済み。今年上半期の売上高は252億フォリント(約7,800万ユーロ)に上り、リヒターの製品としては経口避妊薬に次いで2番目に多くなった。(1HUF=0.36JPY)