自動車大手の独ダイムラー(シュツットガルト)は8日、車載電池の再利用で戦略提携先の北京汽車(BAIC)と協業すると発表した。使用済み電池を送電網を安定させるための蓄電池として投入する。電動車の環境負荷を軽減するととともに経済性を引き上げる狙いだ。
ダイムラーの電池子会社メルセデスベンツ・エナジーとBAICの電動車子会社・北京新能源汽車(BJEV)が協業する。BJEV車の中古電池を用いて北京に蓄電設備を設置。再生可能エネルギー電力の利用増に伴う送電網の不安定化の緩和に活用する。
メルセデスベンツ・エナジーは今回の協業により、ドイツで培ったノウハウを国外でも展開することになる。