Transgaz:ルーマニアの資源開発会社と送ガス会社、天然ガス輸送管敷設で合意

ルーマニアの送ガス会社トランスガスと資源開発会社ブラック・シー・オイル&ガスは8月30日、黒海産天然ガスの輸送管を敷設することで合意した。ブラック・シーの開発する黒海鉱区で産出する天然ガスを国内輸送網に供給する目的だ。敷設距離は24.37キロメートルで、2021年の完成が見込まれる。

新輸送管はブラック・シーが黒海沿岸のコルブに新設するガス処理施設を起点に、サチェレを経由してグラディナに至る。ガス処理施設の生産能力は年10億立方メートルで、ルーマニアの国内需要の10%に匹敵する。

ブラック・シーはルーマニアを拠点とする資源開発会社で、

米カーライル・インターナショナル・エナジー・パートナーズと欧州復興開発銀行(EBRD)が出資する。黒海で推進中のミディア天然ガス開発計画(MGDプロジェクト)はガス井5本と生産基地1カ所から成る。既存の生産基地と、今後新設する生産基地、およびコルブの処理施設を結ぶ全長144キロメートルの輸送管はブラック・シーが敷設する。2021年第1四半期にガス生産を開始する。

ブラック・シーはこれまで、MGDプロジェクトへ2億ドルを投じてきた。今後さらに4億ドルの資金を投入する計画だ。

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