ワルシャワ下水道設備が故障、下水をヴィスワ川へ放流

ワルシャワ水道公社(MPWiK)は8月28日、下水の集水設備故障のため、市内7地区の下水をヴィスワ川に放流し始めたと発表した。30日には放流前にオゾンによる殺菌処理を開始したことを明らかにした。当局はワルシャワ以北の下流域について水道水を煮沸してから使うことを薦めた。また、川での遊泳を禁止するとともに、釣り、カヌーなども自粛するよう呼び掛けている。

設備復旧は困難なもようで、モラヴィエツキ首相を長とする対策会議は、代替管の敷設を決定した。ヴィスワ川に軍が舟橋を設置し、その上に新しい下水管を敷設することで、該当地区の下水を対岸のチャイカ浄水場へ運ぶ。「早急に」着工するとしているが、完工時期は明らかではない。

MPWiKによると、ヴィスワ川左岸の市内7地区の下水を右岸のチャイカ浄水場へ運ぶ下水本管「A」が27日に故障。予備の「B」管を使い始めたが、これも28日に故障した。

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