日立キャピタルは6日、日立インダストリアルプロダクツ製の尿素プラント向け遠
心圧縮機をロシアに輸出すると発表した。5年間の長期延払いによる融資条件(サ
プライヤーズ・クレジット)で現地肥料製造大手のPJSCアクロンに納入。日本貿易
保険(NEXI)が貿易一般保険を付保する。NEXIが2年以上の延払案件に対する貿易
一般保険の引受を再開して以来、初めてのロシア向け引受例となる。
尿素プラント向け遠心圧縮機は尿素肥料の原料となる二酸化炭素(CO2)の圧縮に
使用される。日立キャピタルは圧縮機のほかモーターなどの付帯設備をロシア北西
部のノヴゴロドにあるアクロンの工場に納入する。アクロンは現在、尿素肥料のも
うひとつの原料であるアンモニアを製造する際に発生したCO2を回収し、尿素プラ
ントで圧縮して再利用する計画を進めており、同圧縮機による原料の自給率向上が
期待されている。
同工場のアンモニアプラントは2016年に日立製作所が納入した。