ルーマニアのドナウ架橋計画、EUが助成金3.6億ユーロを供与

欧州委員会は2日、ルーマニア東部ブライラ市のドナウ川架橋計画に対し、欧州地方開発基金(ERDF)を通して3億6,330万ユーロの助成金を供与すると発表した。同プロジェクトは汎欧州輸送ネットワーク構築の一環で推進されるもので、ルーマニア国内の道路交通網の改善を図るのが目的となる。2023年の完成を目指す。

ルーマニア南部黒海に面する国内最大の港湾都市コンスタンツァと北東部のドナウデルタなどを結ぶ交通には現在、バライラの南88キロメートルに位置するジュルジェニ・ヴァドゥオイ橋が利用されている。バライラと対岸のガラティを結ぶフェリー船もあるが、冬季など悪天候の日には欠航となるなど不便が多いことが難点だ。

同架橋プロジェクトでは黒海から国内北東部を結ぶ主要道路への連絡道も合わせて整備し、現状のルートよりも約50分の時間短縮を実現する。これにより物流の大幅改善が見込まれる。

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