ハンガリーの光学機器メーカー、フェムトニクス(Femtonics)は先ごろ、世界最速で細胞の動きをとらえるという同社の3Dレーザースキャナ光学顕微鏡「フェムト3D」が全世界120超の研究所で導入されていることを明らかにした。同社はここ数年で従業員が2倍に増え、売上高も10億フォリント(300万ユーロ)を上回っているという。
フェムトニクスによると、「フェムト3D」は同業他社の製品をはるかに上回る速度で脳の活動を観察し、可視化することができる。例えばこれまでマウスの実験で観察していたようなことを視覚的に再現できる。脳研究、ガンの診断・治療、医薬品開発などの分野で利用されている。
フェムトニクスは2005年、ハンガリー科学アカデミー実験医学研究所の研究開発チームのスピンオフ企業として誕生した。長期的にはヒトとマシンの高速コミュニケーションを可能にする脳とマシンのインターフェイスの開発を目指している。(1HUF=0.36JPY)