自動車ドライバーの会員制サポート組織である全ドイツ自動車クラブ(ADAC)
は19日、独保険大手アリアンツと提携し、新たな自動車保険商品を10月1日から販売すると発表した。新商品は全部で3タイプ。最高1億ユーロまで補償が可能で、過失や自損事故の場合も保険が適応される。また車両保険加入者は、割引などの特典を受けられる。例えば、車を修理に出す際にADACのサービスパートナーの修理工場を選ぶと、修理費が20%の割引になるという。なお、新商品はADAC会員ほか非会員にも販売する予定。ADACは、スイスの保険大手チューリヒと自動車保険の合弁会社ADACアウトフェアジッヒャルングを運営していたが、チューリヒが2019年末で失効する合弁契約を更新せず事業から撤退すると発表。2020年1月1日からチューリヒに代わってアリアンツが同合弁事業の新たな出資者となる。2008年の保険契約件数は、ADAC会員(約2,000万人)のうち、約65万人がチューリヒとの提携保険に加入していた。ADACは今後、アリアンツと提携することで会員向けの保険販売事業を強化する。