仏自動車大手PSAの独子会社オペルは16日、車の点検・修理を可視化する新サービス「マイ・デジタルサービス」について発表した。顧客と整備工場とのやり取りをデジタル化するもので、作業工程を画像や動画で顧客に知らせることで業務の透明性を高めている。新サービスは現在、ドイツ、イタリア、スペインを含む欧州の約20カ国で、オペルの登録整備パートナーにおいて無料で利用できる。
同サービスでは整備工場への車の到着から、目視による点検、実際の作業と終了まで段階ごとにSMSやeメールを通じて顧客に状況を通知している。部品交換が必要な不具合に関しても画像で確認ができ、交換費用の見積もりも同時に受け取れる。顧客は送られてきた情報をもとに必要なサービスを選択し、作業の依頼やキャンセルもオンラインでできる。すべてのやり取りはデジタルデータとして保存され、証拠資料としても機能する。
オペルで顧客サービス部門の責任者を務めるトビアス・タイレ氏は「新サービスは、ネット通販のトラッキングサービス(配達状況追跡)のように簡単に利用できる。顧客は整備工場との間で、いつ、どこにいても透明性と公平性のあるやり取りができる」と述べた。