BASF、限外ろ過膜事業をデュポンに売却

化学大手の独BASFは23日、限外ろ過膜事業を米同業デュポンに売却することで合意したと発表した。他の事業との相乗効果が小さいことから手放すことにした。売却金額は非公開。当局の承認を経て売却手続きが年末に完了すると見込んでいる。

限外ろ過膜は孔径が1ナノメートル0.05マイクロメートルと極めて小さいろ過膜。浄水、工業、医療などで用いられる。

BASFは限外ろ過膜事業を統括する子会社インゲと国際販売事業、独南部のグライフェンベルクにある統括・製造拠点をデュポンに譲渡。デュポンは製品ポートフォリオを拡充するとともに、上下水・工業廃水分野でオーダーメイドのソリューション開発力を強化する。

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