家具製造販売大手のイケア(スウェーデン)が25日発表した2019年8月通期決算の売上高は413億ユーロとなり、前期から6%増加した。ネット通販拡大の効果で、初めて400億ユーロを超えた。
イケアはネット通販に消極的だったが、アマゾンなどに対抗するため、17年以降に関連インフラの整備を進めて、同部門の強化に乗り出した。同期のネット通販の売上高は29億ユーロで、前期から43%も増加した。郊外が中心だった出店を都市中心部でも行う戦略が奏功し、実店舗での販売が増えたことも増収に反映された。
イケアは同期に新たに9市場でネット通販を開始した。20年8月末までに、3~4市場でも同サービスを開始する計画だ。