スイスの自動車メーカー、フォックス・オートモーティブがカナダの鉱業会社フェニックス・ゴールド・リソースと共同設立したハンガリーの現地法人「フォックス・オートモーティブ・ハンガリー」で、電気自動車(EV)の新モデル「MIA
EV2.0」を製造する。25日付の現地英字紙『ブダペスト・ビジネスジャーナル』が報じたもので、2020年初頭までに、欧州市場向けに年1万2,000台を生産する態勢を整える。
MIAは2014年に経営破綻した仏EVメーカー、ミア・エレクトリックが開発したモデル。フォックス・オートモーティブは16年にミアの資産を取得して生産を引き継いだ。今回の新モデル生産開始に合わせて仏国内からハンガリー北西部のコマーロムに生産移管する。同拠点には研究開発センターが併設されている。ハンガリー法人のトップには、独ダイムラーの同国法人で最高財務責任者(CFO)を務めてきたエックハルト・フィリップ氏が就任する。
フォックス・オートモーティブは現在、ハンガリー、韓国、インド、ドイツ、中東地域のサプライヤーおよび金融機関との間で戦略パートナーシップに向けた交渉を行っている。