ブレーキ大手の独クノールブレムゼ(ミュンヘン)は9月30日、鉄道・製造業向けの電力設備を製造するパワーテック事業を独投資会社ラディアル・キャピタル・パートナーズ(RCP)に売却することで合意したと発表した。同事業はブレーキ事業とのシナジー効果が小さいうえ、赤字を計上していることから放出する。売却価格は非公開。売却手続きは近く完了する見通し。
パワーテックではコンバーター、鉄道車両向け電気設備、モーター・トランスミッション試験台などを製造している。従業員数は526人。ドイツ本国のほか、米国、オーストラリア、スペイン、中国で事業を展開している。昨年は売上高が約9,000万ユーロで、営業赤字(EBIT)1,900万ユーロを計上した。
同事業の売却によりクノールブレムゼは今年、利益が約8,000万ユーロ圧迫される。