米格付け大手のフィッチ・レーティングスは9月27日、セルビアの長期信用格付けを従来の「BB」から「BBプラス」へ引き上げた。これによりセルビアは投資適格級である「BBBマイナス」まであと1段階と迫った。財政の黒字化、政府債務の対国内総生産(GDP)比での減少、低インフレが評価された。見通しは「安定的」。
同国の経常収支は2014年に6.2%の赤字だったのが、17-18年には0.9%の黒字に転換した。政府債務の対GDP比は15年の71.2%から18年に54.5%まで低下しており、21年には46.2%まで下がる見通しだ。インフレ率は8月に1.3%、1-8月では2.1%となり、中銀目標(1.5~4.5%)の下限寄りで推移している。
フィッチは同国の2019年から28年までの平均成長率を3%と予測している。