ハンガリーがドイツのハイブリッドトラック・インフラ開発計画「eハイウェイ」に参加する。ハンガリーのパルコヴィッチ・イノベーション・テクノロジー相が9月25日に明らかにしたもので、バーデン=ヴュルテンベルク(BW)州の実地試験プロジェクト「eWayBW」に協力する。
「eハイウェイ」はフォルクスワーゲン(VW)グループと総合電機大手シーメンスが主導するプロジェクト。高速道路の一部の区間に架線を設置し、電動ハイブリッドトラックに電力を供給するインフラを構築するもので、長距離輸送大型トラックの炭素排出量の削減を目指す。BW、北部シュレースヴィヒ=ホルシュタイン、中部ヘッセンの3州で、2020年にかけて高速道路の一部区間に高架線を設置し走行試験を行う。すでにヘッセン州は5月にフランクフルト近郊で試験を開始した。
ハンガリーとBW州は今年6月、ブダペストで開いた合同委員会で今回のプロジェクトについて議論した。パルコヴィッチ同相は、今回の訪問でエネルギー分野などでのイノベーション・研究提携の可能性についても意見交換し、「生産的な議論だった」と満足を示した。