韓国の大手メーカーが電気自動車(EV)用バッテリーの生産拠点として、ブルガリアを候補地のひとつとして検討している。ボリソフ首相に随行してソウルを訪問中のカラニコロフ経済相が9月25日明らかにしたもので、同国を含め3カ国が候補地に挙がっているという。新工場への投資規模は15億ユーロ超とみられる。企業名は明言しなかった。
首相団は、8月に工場誘致で交渉を開始した現代自動車を訪問し、ブルガリア政府としての戦略提携案を説明した。自動運転車のテストセンター設立やEV用部品・バッテリーの生産拠点としての可能性について議論を交わしたという。現代自はバッテリーセルをLG化学から調達している。
複数メディアは今年7月、現代自がチェコのノショヴィチェ工場で小型SUV「ツーソン」の新型ハイブリッド(HV)およびプラグインハイブリッド(PHV)に加え、EV「コナ・エレクトリック」の生産も検討していると報道した。実現した場合、同工場は同社最大の海外EV生産拠点となり、バッテリーの安定調達を確保する必要が生じる。