自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)はこのほど、ポーランド西部のポズナニ工場で電気自動車(EV)「ID.3」のギアボックスの本格生産を開始した。年50万個を生産する。投資額は4,000万ズロチ(910万ユーロ)。
ポズナニ工場はVWの工場のなかで3番目に高い鋳造部品の生産能力を持つ。主な生産品はシリンダーヘッド、カバー、フロントアクスルキャリア、ギアボックス、クラッチカバー、ステアリングギアボックスなどで、昨年の総生産量は442万4,000個に上った。
ID.3はVWがEVとして設計した初のモデルで、EV専用プラットホーム「MEB」をベースにしている。搭載するバッテリーには容量45kWh、58kWh、77kWhの3種類があり、航続距離はそれぞれ330キロメートル、420キロメートル、550キロメートルとなる。