仏ヴァレオと米デーナが提携、48Vマイルドハイブリッドシステム開発で

仏自動車部品大手のヴァレオは3日、米同業のデーナと48ボルト・マイルドハイブリッドシステム(MHV)の開発で提携すると発表した。欧州市場向けに、3輪や4輪の都市型小型車両の電動化や、車体重量2.5トンまでの乗用車のハイブリッド化に適した製品を供給するのが目的。2020年初頭から欧州の自動車メーカーの量産車に搭載される予定という。

同MHVシステムは、ヴァレオが開発したモーターおよびインバーターと、デーナの電動アクスル「スパイサー」を組み合わせている。車種ごとに異なる電圧と周波数に対応するほか、瞬間電圧を60ボルト未満に抑えられるため、60ボルト以上の高電圧システムよりも全体のコストを下げられる。

ヴァレオのパワートレイン部門を率いるグザビエ・デュポン氏は、「デーナとの協働により、手ごろな価格で車両の電動化を進めることができる。低電圧の電動化システムは2030年に世界で生産される車の3分の1で採用が見込まれており、この分野における市場地位を強化していく」と述べた。

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