欧州の通信・放送インフラ大手セルネックス・テレコム(スペイン)は8日、英同業アルキーバの通信部門を買収することで合意したと発表した。買収額は20億ポンド(約2,600億円)。セルネックスは英国の無線通信用インフラ市場で、独立系としては最大手に浮上する。
セルネックスはスペイン、フランス、イタリア、英国、オランダ、スイス、アイルランドで携帯電話サービス向けの通信塔や放送用電波塔を運営する企業。アルキーバの通信部門は英国内の7,400カ所で通信塔などを運営している。
セルネックスはアルキーバが分離して新設する通信インフラ会社の全株式を取得する。2020年下期の買収手続き完了を予定している。買収資金は融資と増資で調達する。
セルネックスは買収により、英国で保有する通信インフラが約8,000施設に拡大。欧州全体で5万3,000施設を運営することになる。一方、アルキーバは通信部門の売却で、放送インフラに集中する。