ベラルーシの国家科学技術委員会は23日、同国とキューバが共同で進めているバイオテクノロジー関連事業で開発された農薬の本格生産を来年にも開始する計画を明らかにした。同事業は国家科学アカデミー付設のマイクロバイオロジー研究所とキューバの国営バイオテクノロジー企業バイオ・キューバが実施している。
国家科学技術委員会のシュミリン委員長によると、キューバ側はベラルーシの農業工学、機械工学、材料技術のほか、健康医療や医薬品に関心を示している。同委員長はまた、キューバは天然物を使ったがん治療薬などユニークな医薬品や治療法を開発していると述べ、ベラルーシとしても協力する意向を示した。
今回の計画発表はキューバのディアスカネル大統領のベラルーシ訪問に合わせて行われた。同大統領はベラルーシのルカシェンコ大統領と同日に会談し、省庁間協力や高等教育における協力促進、科学技術及びイノベーションに関する協力などで合意した。