英自動車工業会(SMMT)は10月31日、2019年9月の同国の乗用車生産が12万2,256台となり、前年同月に比べ3.8%減少したと発表した。8月は15カ月ぶりに生産台数が増加していたが、9月は再び減少した。1~9月の累計も98万9,174台と、前年同期に比べ15.6%減少している。
8月はいくつかの主要工場が3月29日に予定されていた英国の欧州連合(EU)離脱に備え、通常は夏に実施している生産停止を4月に前倒しで行ったたため、生産台数が増加していた。
9月の内訳は、国内向けが前年同月比5.1%減の2万4,121台だった。EU離脱に伴う政治的な混乱や経済的な先行き不透明感が国内市場を停滞させている。輸出向けも、世界や欧州の主要輸出先で需要が冷え込んでおり、前年同月比3.4%減の9万8,135台と低迷した。
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商用車生産、9月は11.7%減
9月の商用車生産は、前年同月比11.7%減の7,320台と2ケタの減少だった。国内向けが44.5%減と大きく落ち込んでいる。輸出は25.4%増加した。
1~9月の累計も前年同期比13.2%減の5万3,037台と、2ケタの減少だった。輸出向けが19.4%減と低迷している。国内向けも2.6%減少している。
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エンジン生産、7.6%増
9月のエンジン生産は22万770基となり、前年同月に比べ1.9%減少した。国内向けが1.1%減、輸出向けも2.4%減と、いずれも前年同月を下回った。
1~9月の累計は、前年同期比7.4%減の190万9,751基だった。