定額料金を支払えば乗り合いバスと市電、カーシェア車両、貸自転車をすべて利用できるサービスが、ドイツ南部のアウグスブルクで1日に始動した。これら4つの移動手段をフラットレートで提供するのはドイツ初で、注目を集めている。
これまでは月52.50ユーロの定期券を購入すればバスと市電を自由に利用できた。同市の地域交通会社はこれに貸自転車とカーシェアを加えた商品を1年かけて開発した。開発に当たっては50人の協力を得てテストを実施。参加者の移動パターンなどを分析した。
商品は月額79ユーロと109ユーロの2種類。79ユーロのものはカーシェアで月15時間、走行距離150キロという上限が設定されている。これに対し109ユーロのものは利用時間に30時間の上限があるものの、走行距離には制限がない。
貸自転車では両商品にサービス内容の違いがない。1回当たりの使用時間は30分以内に制限されているものの、使用回数には制限がない。
貸自転車とカーシェア車両はオンラインプラットホームないしスマホアプリで予約する。