自動車大手の独ダイムラー(シュツットガルト)は4日、組織再編を計画通りに完了したと発表した。持ち株会社と事業会社3社からなる新体制に1日付で移行した。
同社は2017年10月、組織再編計画を発表した。市場と顧客ニーズの変化に柔軟かつ迅速に対応できる体制の構築が狙いで、18年7月には◇ダイムラー本体を持ち株会社化する◇乗用車とバンの2部門を新子会社メルセデスベンツに統合する◇トラックとバス部門も新子会社ダイムラー・トラックへと統合する◇金融サービス子会社ダイムラー・ファイナンシャル・サービシズの社名をダイムラー・モビリティへと改める――ことを取締役会と監査役会で決議。今年5月の株主総会で承認を得た。
3事業会社はすべて、ドイツ法に基づく株式会社(AG)とした。ダイムラー・モビリティは金融サービスと移動サービス事業を展開する。
持ち株会社ダイムラーはガバナンス、戦略・統制機能、グループ横断型のサービスを引き受ける。