ゾンネン―電動車リース事業に参入―

一般世帯のソーラー発電を利用した仮想発電所を運営する独ゾンネン(ヴォルトポルツリート)は7日、電動車のリース事業に参入すると発表した。電動車を手軽に利用できる条件で提供し、普及を後押しする意向だ。

「ゾンネン・ドライブ」という新しいサービス商品を発売する。リース期間は最低6カ月と短く、電動車に興味のある消費者は日常生活での使い勝手などを気楽に試すことができる。料金は月250から。料金には保険、メンテナンス、タイヤ交換料金が含まれている。頭金は不要だ。

同社はソーラー発電機と蓄電池をレンタルする新商品「ゾンネン・ナウ」も市場投入する。これまではソーラー発電機と蓄電池をもっぱら販売してきたが、投資コストがかさむとの意見が潜在顧客の間で強かったことから、レンタルサービスを開発した。同サービスを利用する世帯の電力コストが利用前よりも増えることはないとしている。

ゾンネンは2010年設立の新興企業。蓄電池を製造・販売するほか、独自開発のソフトウエアを用いて◇太陽光発電システムと蓄電池をともに持つ世帯をネットワーク化する◇過剰な電力を持つ世帯から電力が不足する世帯に電力を融通する――「ゾンネンコミュニティ」という名のネットワークを運営している。英石油大手シェルに身売りすることを2月に発表した。

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