ハンガリー中央統計局(KSH)が8日発表した10月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.9%増となり、上げ幅は前月から0.1ポイント拡大した。インフレ率の上昇は6カ月ぶり。
品目別にみると、自動車燃料を含む「その他の製品」の減少幅が前月の1%から0.6%に縮小したほか、「食品」は前月の5.1%増から5.4%増に拡大して全体を押し上げた。ほかに上昇幅が大きかったのは「アルコール飲料・たばこ」(8.4%)、「サービス」(3.3%)。「衣類・靴」(0.6%)、「燃料・電力」(0.7%)も値上がりした。「耐久消費財」は1.5%の減少だった。
価格変動の激しい食品と燃料を除いた基礎インフレ率(季節調整済み)は4%で、前月から0.1ポイント上昇した。
同国のインフレ率は昨年12月の2.7%から今年4月に3.9%まで上昇したのち、鈍化傾向にあった。